10.05月24日 | ||
カジノリゾート開業、ホテル業界に変化 | ||
セントーサ島と新都心マリーナ・ベイにおけるカジノ総合リゾート(IR)の開業で、シンガポールのホテル客室数は4,000室ほど増加する。しかし客室過剰による料金低下を予想する関係者はおらず、ホテルは高い稼働率を維持するとの予想が支配的だ。IR内のホテルは既存ホテルから従業員を引き抜いており、引き抜かれたホテルが別のホテルからまた従業員を引き抜くという現象も起きそうだ。 IRのリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)とマリーナ・ベイ・サンズ(MBS)の開業で外国人入国者は増加が予想されており、IR内ホテル以外の、既存ホテルの関係者は波及効果を期待している。 ランデブー・ホテルの支配人は「たとえばMBSで開催の会議に出席するため来訪する参加者すべてが、MBS内の高級ホテルに泊まるとは思えない。妥当な料金のホテルに対する需要はなくならない」と語った。 ○MBS入場者は1日で3.6万人 MBSでは4月27日午後の開業から24時間以内の入場者数は3万6,000人に上った。ただカジノ入場者など施設別入場者の内訳は明らかではない。2月に開業したRWSでは、3日間で計6万人がカジノに入場した。両IRとも部分開業にとどまっており、100%オープンはまだ先の話だ。 |