12.08月08日 | ||
オリンピック選手も御用達? 炭酸泉で疲労回復 | ||
連日猛暑が続いている。食欲不振、不眠などから疲労がたまっているという方も多いのではないだろうか。そんな方にロンドン五輪施設でも採用されているという疲労回復法をご紹介したい。 それが、温泉の一種である「炭酸泉」。この暑いのに温泉、と思うかもしれないが、炭酸泉はこんな暑いときにこそぴったりの温泉なのだ。炭酸泉の特徴として、まず入浴すると、体に気泡(炭酸ガス)が付着する。この炭酸ガスは皮膚から吸収され、血管を拡張し、血液の循環をよくするのだという。泉温が高くなると炭酸が気化するため、炭酸泉は温度が低いものが多い。そのため夏でも入りやすいのだ。さらに低い泉温だと心拍数を上げなくとも血液の循環が良くなるから疲労回復や高血圧、慢性消化器疾患、動脈硬化症に効果があるという。つまり、夏バテの諸症状全般に効果が期待できるらしい。 そしてこの炭酸泉、現在開催中のロンドン五輪でも活躍中だという。五輪選手村から徒歩約10分の場所に設置された、「マルチサポートハウス」。この施設に、選手らの疲労回復のために炭酸泉のプールが備えられている。 ほかにも2006年のサッカーW杯ドイツ大会の際にはドイツの宿泊地にも人口炭酸泉の装置が持ち込まれ、国内では国立スポーツセンター、ナショナルトレーニングセンターなどにもコンディショニングプールに炭酸泉を使用している。まさに、アスリート御用達の疲労回復法だ。 ちなみにロンドン五輪の「マルチサポートハウス」では、体操の田中理恵選手も利用したとのこと。理恵スマイルの裏にも炭酸泉あり、というわけだ。 ではこの炭酸泉、日本ではどこで入ることができるのか。首都圏から行きやすいところだと、福島県の『大塩温泉』。全国的にも炭酸含有量が多い温泉とのことで、効果も期待できそうだ。温泉地の近くには、炭酸水を汲むことができる井戸があるから、お持ち帰りできるのもうれしい。 ほかでは長野県に茶褐色をした角間(かくま)温泉の『岩屋館』や、源泉100%で黒ずんだ色をした灰沢温泉の『旅館 灰沢鉱泉』など。少し遠くまで足をのばすと、大分県に「日本一の炭酸泉」を宣言した『花山(はなやま)温泉』などがある。 効能について、温泉ソムリエの笠原敦子氏に聞いたところ、「成分が多く残っている加温・循環していない炭酸泉は高い入浴効果が期待できます。ぬるめのお湯ですが、炭酸ガス効果で入浴後はポカポカします」とのこと。 オリンピック選手御用達、そして温泉ソムリエも太鼓判を押す炭酸泉。この夏の疲労回復に利用してみてはいかがだろうか。 |
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