12.12月21日 | ||
「美容家電」20?30代の男性にも人気 美肌・美髪意識が向上 | ||
身だしなみに気を使う20?30代の男性が増えている。脱毛や抜け毛といった定番対策に加え、近年は美肌や美髪ケアなど興味の幅も広がっている。美顔器などの美容家電も好調だ。(清水麻子) 東京都港区の会社員、川村良平さん(23)=仮名=は毎日、化粧水や保湿クリームなどのスキンケアを欠かさない。6年前に乾燥肌が気になったことをきっかけに母親と姉の化粧水などを使い始めたが、今は自分専用を購入し、使っている。「営業先や社内の女性に失礼がないように心掛けている」と川村さん。 「リクルートビューティーワールド総研」(東京都千代田区)が昨年、男性を対象に実施した調査では、特に身だしなみを意識しているのは25?29歳の若い男性。「肌・髪・ひげ・ボディーなど自分の外見を整えることに関心があるか」との質問で、約8割が「関心がある」「やや関心がある」と回答。「女性に悪い印象を持たれたくない」(26%)、「男性も身だしなみに気を配るのは当たり前」(29%)などの理由が目立った。 家電量販店「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」(新宿区)7階の美容家電コーナーでは、寝ている間に美肌をつくるスチーマー「パナソニック スチーマー ナノケア(EH?SA61)」(2万9800円)が人気を集めている。男性用があるが、女性用は機能が多彩で値段も安価であることから男性も買い求めることが多いという。同コーナー担当の秋山超さん(30)は「従来はシェーバーなどのひげ対策だけだったが、最近は美肌や美髪を気にする男性が多い。小顔効果が得られる美顔ローラー、髪が潤うイオンドライヤー、ヘアアイロンなども売れている」と話す。 美容機器メーカー「ヤーマン」(江東区)によると、エステサロンのようにおなかや顔などのもみだしケアができる「アセチノフォーメン」(1万2800円)を今年6月、カタログ通販などで発売したところ、当初の販売予定を上回り、好調な売れ行きという。生活総合情報サイト「All About」でメンズコスメのガイドを務める男性美容研究家、藤村岳さん(39)は「かつては自分に手を掛けないのが男の美徳とされたが、全身トータルで身だしなみを考える新世代が誕生し、男性美容への意識が前向きに変化してきている」と分析している。 |
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