13.01月18日 | ||
中国美容リアルレポート 第10回 中国のヘアカラー事情について | ||
最近は中国でも髪を染めている人が増えました。若者を中心にヘアスタイルにこだわりを持つ人が増えてきています。昨年インターネット調査専門サイト『問巻星』が132人の大学生を対象に実施したアンケートによると、「今現在髪を染めている、或いは以前に髪を染めたことがある」と回答した人は全体の3割に上りました。 髪を染める理由の1位は「おしゃれだから」で、ヘアスタイルがファッションの重要な要素と考えられていることが分かります。しかしその反面9割弱の人が「ヘアカラー剤は人体に悪影響を及ぼすと思う」と答えており、安心して使えるヘアカラー剤のニーズは高まっています。 中国では、自宅でヘアカラーをする人が少なくありません。その理由の一つとして、中国の美容院に対する信頼度の低さが挙げられます。中国には日本のようなしっかりとした美容免許制度がなく、そのサービスも日本の美容院とは随分異なります。 北京の美容院に行った時のことです、受付の女性にヘアカットをしたいと伝えると「まず美容師を指名して下さい」と言われ写真を渡されました。それはまるでブロマイド写真のようで、かつ技術や職歴についての説明は一切ありません。ここは中国全土でフランチャイズ展開している有名な美容院だったのですが、技術よりも見た目を重視していると感じました。 また、美容院に限らずエステなどのサロン系のお店は美容問屋(写真1、2)で機材や化粧品を仕入れるのが一般的ですが、そこでは品質の良くない物も売られているのが実情です。有名ブランドの偽物のパーマ剤やヘアカラー剤を使っている美容院もあるため、信用できる商品を自分で買って使いたいと考える消費者は少なくないのです。 ヘアカラー剤で人気なのは日本製の商品です。理由は品質が高く安全であるということと、そして同じ東洋人なので髪質に合うという点です。日本に旅行に来た中国人の方もお土産にたくさん買っていかれますが、日本製ヘアカラー剤は高い支持を得ており今後も期待できる商品と言えるでしょう。 また、今後注目したいのが、最近日本で人気のあるトリートメントタイプの白髪染めです。中国ではまだ認知度は低いですが、髪や頭皮を傷めず、素手で簡単に染められるこのタイプのヘアカラー剤は、美しい黒髪を若さの象徴と考える中国人女性の心をきっとつかむことでしょう。 |
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