16.04月08日 | ||
胸をもみ下着に手…整骨院で“わいせつ治療”続発 | ||
捻挫や脱臼などを治療する柔道整復師2人が6日までに、準強制わいせつの疑いで逮捕された。茨城県警竜ケ崎署は、女性の胸をもんだとして、同県龍ケ崎市の整骨院経営、海老原洋二容疑者(67)を逮捕。警視庁練馬署も、女性の下着の中に手を入れたとして、東京都練馬区の接骨院経営、熊洋之容疑者(43)を逮捕した。強制わいせつ事件が後を絶たない現実が浮き彫りになった。 整骨院や接骨院でのわいせつ行為が続いている。竜ケ崎署によると、海老原容疑者は今年2月26日と3月9日の2回にわたり、経営する整骨院の中で、茨城県在住の41歳女性に対し、上半身裸になるように指示。胸を触ったりもんだりしたという。女性の被害届を受け、同署が捜査していた。5日に逮捕された同容疑者は女性の胸を触った事実は認めたが、「治療のための行為だった」と容疑を否認している。 同容疑者は柔道整復師の資格取得後、整骨院を開業して40年以上のベテラン。龍ケ崎市内の複数の接骨院によると、同容疑者の治療中に「裸にされた」と明かす女性患者がいたという。ある接骨院スタッフは「『裸にされたから、あの整骨院には行きたくない』と話す女性がいた。我々の治療では、衣服を脱がすことはあり得ない。女性の治療では、股関節を触ることもあるので、できるだけ女性スタッフが担当するようにしている」と話した。 熊容疑者も5日に逮捕された。逮捕容疑は昨年6月18日と今年1月28日、経営する練馬区内の接骨院で、同区内の20代と、30代の女性に対し、下着の中に手を入れるなどのわいせつな行為をした疑い。練馬署によると、「施術のためだった」と容疑を否認している。女性2人がそれぞれ被害届を出していた。 接骨院のホームページによると、熊容疑者は柔道整復師、はり師、きゅう師などの免許を取得。「丁寧な施術を心がけております」などと記している。同僚の男性スタッフは「熊容疑者がどんな施術をしていたのか分からないので」とコメントを避けた。 ◆準強制わいせつ罪 人の心神喪失や抵抗ができないことに乗じて、または暴行・脅迫によらず、これらの状態にしてわいせつな行為をする罪。「準」は軽さではなく、同等の意味で、暴行・脅迫による強制わいせつ罪と同じ6月以上10年以下の懲役が科される。 |
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